【イベント模様】セリフがなくても、伝わるってどういうこと?

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【イベント模様】セリフがなくても、伝わるってどういうこと?

シナリオランドではオンラインやオフラインイベントを定期的に開催しています。ライブ配信は、シナリオランドにご入会後、アーカイブ動画としてもご覧頂けます。

◆開催日:2025/7/5
◆イベントタイトル:セリフがなくても、伝わるってどういうこと?

「伝えたいことがあるのに、うまく言葉にできない」
そんなもどかしさを感じたことはありませんか? 日常でも創作の現場でも、「言葉で伝えることの限界」はしばしば問題になります。では、もし言葉を一切使わずに何かを伝えるとしたら、どうなるのでしょうか。

今回のゲスト講師はシナリオランド会員でもあり、脚本家・YouTuber・パントマイム演出家としても活躍中の月出ヒタチさん。言葉を使わずに「伝える」ことの本質について、自身のパントマイム経験をもとに語っていただきました。

「パントマイムって、見えない壁を演じるようなイメージがありますよね」と月出さん。「一般的には、言葉を使わずに身体だけで表現するものですが、広い意味では、『身体だけで伝えること』そのものがパントマイムだと思っています」と柔軟な考え方を述べられました。
たとえば無声映画のチャップリン。言葉がなくても、動きの説得力で観客に届く世界があるのです。

イベントではまた、演技と脚本の関係にも言及がありました。月出さんは、「書いている自分の身体と、演じている身体のあいだにはズレがあることがあります」と話し、「そのズレに気づくには、身体で動きを試してみるのが早いです」と実感を交えて語ってくださいました。
パントマイムでは、セリフや音に頼らない分、動きや間合いの取り方、視線の向け方などが観客の受け取り方に大きく影響します。そのぶん、「何をどう伝えるか」を掘り下げる姿勢が求められるのだと感じました。

文字では書ききれない表現が、身体の動きとして立ち上がる瞬間があります。セリフがなくても、演者の動きや空気の流れから、観客は自然と意味を受け取ります。
言葉にしないからこそ伝わることもあるでしょう。
「表現とは何か?」といった本質に深く迫ったイベントとなりました。

なお、7月19日(土)には「演じるト書き、語る身体 ~パントマイム体験会~」の開催も予定しています。
よろしければ、ぜひご参加ください!

パントマイム


プロフィール:月出ヒタチ(つきで ひたち)

脚本家/YouTuber/パントマイム演出家/シナリオランド会員
2006年より、大道芸人ハッピィ吉沢氏、マイムアーティストJIDAI氏に師事。
2010年にはマイム劇団を立ち上げ、国際マイムフェスに出演するなど、舞台を中心に活躍。現在は、脚本家の傍ら、パフォーマンス集団「ポイヤツら」として、YouTube・TikTok・Instagramメインで活動中。
※YouTubeチャンネル「アニメOPっポイヤツ


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