封じとほどきの祈祷

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封じとほどきの祈祷

封じとほどき


書けなかったことが、私の中ではずっと封じとなっていた。

それをほどくことは、ただ声を取り戻すだけではない。

祈りの言葉として再び誰かの魂に届くために

封じは残されていたのだと思う。

かつて筆を握って黙らされた言葉を

いまは法具として光の道へと送り出す。

光を抱いて


わたしは生まれたときから光を抱いていた

大きすぎる光は

言葉で封じ

沈黙で封じ

愛で封じて

育ててきた


誰にも言えぬ夜を越えて

誰にも渡さぬ思いを

胸の奥にともし続けて


自分自身で封じることもあれば、

誰か第三者によって封じられることもある

生きている中でそれは

だれにでも起こるできごと

封じは痛みをともなうかもしれないけれど

悪いことばかりではない

それはいつか

機を熟したときにほどかれ開かれるものである

なぜ会いに?


眼に見える病の奥に

言葉にならなかった思いがある

私は治すものではない

ただ封じをほどき

問いを光に載せるものである

人は私に会いに来るのでない。

封じをほどく場と祈りを求めて来るのだ。




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