『ラヴァブル・ディアー・トリックスター』のススメ

『ラヴァブル・ディアー・トリックスター』のススメ

なんてタイトルにしてみましたが、マーダーミステリーのオススメをどのように書いてよいのか？本当にいつも難しいと思っていて、私自身、プロモーションがド下手。そんな私でも、最新作の『パンと命』を差し置いて、この作品を紹介することから分かってもらえるかも？しれませんが、この作品が作者としてもかなり好きで、もっとたくさん遊んで欲しいと思っています。

とはいえ、最初の話に戻りますが「何をオススメとして書けばよいのか難しい」のです。ネタバレに触れないように書かなければならないわけですが、作者からすれば、ハンドアウトを開いた瞬間からワクワクして欲しいと考えており、事前情報をなるべく出したくないワガママ思考なわけです。

とはいえ、少し発表から時間も経っていますし、検索すれば出てくる情報も色々あるので、そういうものも押さえつつ、作者視点でこの作品のオススメポイントを出来る限りで書きたいなと考えています。お付き合いいただけると嬉しいです。

トークンのインパクト！

『ラヴァブル・ディアー・トリックスター』は、とある土地の利権をめぐるストーリーが背景としてあり、もちろん利権には「お金」が絡んできます。何をするにも金、金、カネ！ということで、ゲームとしても「お金」をトークンとして用意しました。

写真は、以前、大阪のフーダニットさんで公演をさせていただいたものから。
トークンがお金になるだけでテンションが上がり、「使いたくない」という気持ちも芽生えるとか？（笑）

もちろん、見た目だけではなく、このお金は様々な使い方ができて、かなり悩ましいシロモノになっているかと思います。「札束（物理）で殴り合えるマーダーミステリー」の元祖？をお楽しみください！

一筋縄ではいかないストーリーとギミック

完全に何も言えないゾーンなのですが、一言で言えば見出し文言です。マーダーミステリーは脱出ゲームや他の推理ゲームと違い、「事件の真相について完全解答を求めるゲームではない（回答するうえで必ずしも完全に分かる必要がないゲーム）」と考えていますが、それでも、あえて言えば「『ラヴァブル・ディアー・トリックスター』は完全解答はかなり難しい部類に入る」と思います。とはいえ、これはどのマーダーミステリーにも言えることですが、犯人に辿り着くためには完全解答が出来なくともまあ、察することも出来るでしょう。ただ、「完全に情報を押さえて論理立てて推理するためのパーツを全て整えるのは難しい」という感じです。

一方で、推理導線に理不尽さは無いかと思います。難しいなかでも「導線が綺麗」とも言われます。犯人にメチャメチャ有利か？と言われればそうでもありません。勘の良い方は「予測」レベルで辿り着くことがままあります。そういう点ではバランスはとれているのではないか？って感じですが、犯人が早々に詰められるケースも、犯人が綺麗に逃げ切るケースも両方見ているので、プレイヤースキルに依存する部分は少し大きいかも知れません。

あとは……「最後までぜひお楽しみください」ってところでしょうか？
これ以上はなかなか……余韻を存分に楽しんでください。

超魅力的なキャラクター

完全に私（作家）は関係ない部分の魅力なのですが、とにかくキャラのビジュアルが良いです！

キャラクターデザインをお願いしたのはイラストレーターの「domco.（https://x.com/domcoworks）」さんで、ザックリなキャラ設定から魅力的なキャラを仕上げてくれました。

いくつか、ラフ段階のものをご紹介

早乙女は、表情を柔らかくしてもらったので、ラフはちょっと険しい表情になっています。

住吉生実は修正なし。「イケイケの不動産屋社長」って指定だけでこのビジュアルが上がってきました。ここから逆輸入して、作中では「水商売の女みたいだ」と言われてしまう一節を書き加えました。不動産屋にしては胸元がパックリ行き過ぎていたので（笑）

他のキャラクターも皆とても魅力的で、カッコよかったり、可愛かったりするのでぜひ、「キャラ推し」的な楽しみ方もしていただけると嬉しいです。

また、それぞれのキャラクターの背景も色々ありますので、作者的にはその辺りも存分に味わっていただけると嬉しいなと。
公演が終わる頃には、どのキャラクターも違った印象になっているかも？しれません。

とにかく楽しく、騒がしく、忙しいマーダーミステリー

私のマーダーミステリーは、時間を少しだけ短めにしていることもあり、多分「考えることが多くて忙しい」ものが多いと思います。『ラヴァブル・ディアー・トリックスター』もその部類の作品です。

ただ、言い訳になってしまうかもしれませんが、情報量は一応計算していて、決して「情報が多すぎてわけわからない」というタイプのものではないかと思います。

目の前の時間をひたすら追うも良し
自分の目標を主題に置くも良し
バランスよく立ち回るも良し
キャラとして生きるも良し

様々な楽しみ方を好きなように汲み取って遊んでいただき、最後には収束する……そんな私の「マーダーミステリー観」をいつも通り詰めたつもりです。ぜひお楽しみください。

現在、『ラヴァブル・ディアー・トリックスター』は

東京では当店「トリックスター」（https://d-mystery.jp/）
大阪ではフーダニットさん（https://whodoneit.xyz/）

にて公演中です。

東京大阪以外になりますが、お取り扱いの希望がございましたら、「https://d-mystery.jp/production」こちらよりお問合せください。

また、直近の公演は2/22（土）10:00～（予約締切：2/21 20:00）に、お一人様からご参加可能なオープン公演がございます。

※ご予約はこちら
https://d-mystery.jp/archives/scenario/ldt

3月の貸切公演は、2/25（火）締切、4月以降も貸切予約受付けておりますので、ぜひご利用くださいませ。

※3月の貸切予約はこちらから
https://d-mystery.jp/calendar?ym=2025-3

よろしくお願いします！